『461個のおべんとう』感想

映画

2020年作品。 井ノ原さん主演映画。

お腹空く作品だろうけど、食べ物映画にはハズレなさそうだし、何より美味しそうです見たかった作品。

昨年冒頭見て、放置してたのを、ようやく見ました。主人公は、“僕”? 親子共に主人公かもしれません。

映画『461個のおべんとう』あらすじ

僕コウキ(道枝俊佑)は中3…。受験の時に、親が離婚する事になった。 母(映美くらら)はどちらに着いていくか、貴方が決めなさい?と言った。

僕は父(井ノ原快彦)に着いていく事にした。 母のカフェには、離婚後も行く。父は全国ツアーをする様なミュージシャン。

 父に、高校に入る時に言われた。「ご飯を買うのとお弁当、どっちが良い?」

僕は少し間を置いて、「お弁当」と答えた。

 そこから、父のお弁当作りの日々が始まった。メモを残し、お弁当を仕上げてくれる父。

学校に行く事を一度やめてしまった僕が、同級生とは違う歳で。仲間すら出来ない現状。

ただ、お弁当の時間だけは。手作り弁当を見に来るクラスメートも居るし、それキッカケで少し会話。

弁当すごい、美味しそうと言われつつ、同級生は敬語に気を遣って言う。 僕はこう答える。「お父さんが一時的にブームで作ってるだけだ」〜と。

 そう、きっと、此れは、長くは続かない。ましてや、毎日なんて、続かない。誰も期待してない。

…と、最初は思ってたんだ。

映画『461個のおべんとう』感想

イノッチの父役がお弁当作りに最初から美味い。 本編では、母と離婚してから父がご飯担当してたんだろうなと。

 僕と言う息子の主人公は、離婚もあり、引き篭もり(元からネトゲ廃人ぽい)、進学を遅らせてしまった。

 親も責任を感じたのかあまり、言わなかったようだ。

冒頭、“僕のなんてない物語”と言う様なセリフからのタイトルコールで、父親のバンドのカッコ良い音楽。

ほぼ、バンドの話しも出てくるし、父親の実家が福島と言う設定もクライマックス近くに出てくる。

本当に弁当を出すだけの、なんて無い映画だが、美味しそう!は当然ながらあるが、親子や息子自身の心の葛藤を中心にしたかったんだろうな。

ただいかんせん、イノッチと、後から知ったけど僕が“なにわ男子”と言う事で、音楽シーンが目立つし、そこまで心の葛藤に同調も出来ない。

本来なら、ドラマの重点が‘思春期の息子’が親や歳の違う同級生に悩み更に最後は受験への葛藤をどう魅せるか何だろうが。

あまり…そんな葛藤も中心では無いのかなとすら思える。ただの、ドラマを見てる。“お弁当”が主人公ならそれでも、良い。

お弁当を中心に会話する親子の物語ととるのも、アリだが、そこまでバリエーション多くは無いのかなと思わせられる。

いやいや、いかんせん、食べ物系映画の場合、美味しそうに見せる手法を駆使し、食べ物を並べてこれでもか!と魅せる監督と、作りかたも量もそんなに多くは無いがあくまで食べ物はドラマのスパイスと見せる監督といるかなと。

まぁそんな二者択一ではないけど、この映画は…最近の食べ物ドラマの魅せかたの通り、美味しそうに音と画像と組み合わせて魅せてる。

お弁当だけの写真もあるし、バリエーション多くも見せてる。 でも、いまいち、TVドラマの域でも良いのかな?とも思った。

僕の心の葛藤の演技にしても、そこまで…とも思うし。もっと、親の離婚や受験の悩みは涙か怒りをぶつけてメチャクチャでも良い。

 其れをしなかったのは高校生である程度自制がわかる歳と判断したからだろうか? 中3の時の離婚で感情置いてきたんだろうか?

 さらに高三の受験では叫ぶけど…分かるとはならなかった。ただ単に私に響かなかっただけかな。

弁当中心だけど、醍醐味は人間ドラマでしょ。人間ドラマの中でも僕とお父さんの恋愛は、恋愛経験者なら理解出来る。

 僕に関して言うと、友達の後押しをしてた積もりが、自分の恋愛頑張ったけど、自分に向けられてる好意は鈍かったし、結局収まった。

 それよりもお父さんの恋愛。 有名ミュージシャンの、大人の、恋愛でも、妻とは離婚してるからそれなりに大変かと思うが。

 やはり恋愛はファンではなく関係者になるし、相手からバンドのファンでと恋愛が始まってたらしいのに…将来が見えないと言われる。

相手の女、勝手じゃない?理想と現実が違うみたいなさぁ…今が楽しけりゃ良いとも思わないアラサーになる年齢って事だが。

アラサーなのに恋愛経験少ないかよ…相手が大物ミュージシャンで未来が見えなくても、今、笑って付き合ってられるのは相手のお陰もあるだろう…。 好きなら一緒に考えろよ。

と、怒りがフツフツしてきた。 結局はお父さんは「(未来はわからんが)ずっと好き」と言って収まる。

多分、この人、たくさんこう言って振られてきたんだろうな〜と思った。 確かに若かったら、“君を泣かさないよ”とか言うかもしれない。けど、言わない。

 若くないから。言った処で相手に響かないから。もしくはもっと弱い男なら責任持てないから、この後の‘将来もお前を守る’と言う男とはこの人は違うし、過ぎた経験だろう。

 色んな事が垣間見えるセリフとイノッチの演技で良かったと思う。 演技と言うか、自然。

 この映画の1番良いところは、お父さんが落胆的に見えても、毎回、息子のお弁当を作ると言う責任感の強さ。それが果たせる男。

そして、明るい。そんな明るさを息子は嫌がっても、お父さんはクライマックスくらいで「絶対、上手くいく」と励ましてくれる。

イノッチが言うだけで、そのセリフを聞くだけで、この映画を観てよかったと思えるの。だって、勇気を貰えるもの。

 ただ、お父さんの実家の福島が原発近くで大変だったシーンは必要だったのかな…たまたまなんだろうと思わせられるけど。

まさか、辛い事があったねと言う景色が目に飛び込んでくるとは思わなかった。 あと、イノッチの、お母さん役が倍賞さん…。好きすぎる。

 最後のクライマックスでは、2人が歌うシーン。特に意味はない。エンドロールを2人で歌うのはジャニーズ繋がりの、歌唱力出したよと言うだけのエンディング曲。

 この2人が最後に歌った事で、物語は無いと思う。 “お父さん”と“僕”がめでたく、共演したよと言うシーンにも見えない。

 この映画に散りばめられた音楽要素は全てPVみたいな感じではあるが、本物のLive感さながらで良くは出来てるが、そこまで本編には絡まないかな。

 総合すると、楽しかったですね。よかったですね。美味しそうではあった。 イノッチに「大丈夫」と言ってもらうのを聞く為の作品。あと、KREVAのラップ聞く為の作品?

ドラマ化も漫画家も多数の展開あり。 原作者本人主演映画『パパの弁当は世界一』も制作されてた。原作は、『461個の弁当は、親父と息子の男の約束。』というエッセイ。

評価 :3/5。

『461個のおべんとう』国内外での評価

IMDb英語サイトでの紹介→『461lunch boxes』 

外国では高評価?っぽいし、Yahoo映画(『Y!映画』)では標準より上…中の上みたいです。

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