こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話 感想

医療ドラマ

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実話と言うのは、知っている。実話での、鹿野さんの経歴だけ、チェック済みでした。 かの首相も個人的に見てたそうですね、劇場で。 主演に、大泉洋。ヒロインに、高畑充希。ヒロインの彼氏役に三浦春馬。 監督は、“シャルウィーダンス?”などの前田哲監督。

筋ジストロフィーの鹿野は、当時37歳。進行性であり、車椅子生活を強いられている。本来なら、重度であり、病院生活の筈だが、多くのボランティアを雇い、自立した生活を送っている。医学生の田中(三浦春馬)も、ボランティア[以下ボラ]の1人。 

その元へ、なかなかボラや医学生で会えない事から、恋人のみさき(高畑充希)が訪れる。 多くの女性ボラに在宅で、入浴介助されていた処に、みさきは居合わせてしまい、鹿野からは、新しいボラかと思われてしまう。 結構な誤解から始まり、ここから、みさきが巻き込まれてボラに参加する事になる。

 夜のボラが来れなくなったと電話でつげられ、医学生 田中と居合わせたみさきが夜、鹿野を看る事になる。 もう、深夜2時…と言う処で、眠くて仕方ないみさき。実は鹿野は、あまり眠れないからと付き合わされていたが、急に食欲が出てきた!「バナナ食べたい」 みさきは、鹿野と一緒になりたくなくて、田中の替わりにバナナを買いに行く。

深夜で、売ってない中、駆け回り、ようやく手に入れた。 みさきは帰ってきて、鹿野に1本バナナをバン!と置く。「バナナ!買ってきたよ!」 その時、鹿野は「グッときた!」と、みさきを、気にいる。

みさきは、田中と出会う時の合コンで、大学の教育部の学生と言っていたが、実際は、ウェイトレスをしているフリーター。 そんなみさきの元に、田中から、又ボラをして欲しいと。 そして、鹿野の元へ。だが、鹿野はみさきを気に入っているが振る舞いが、とても王様みたいだ!とみさきの怒りを買う。

 鹿野はその夜、田中の傍らアダルトビデオを見ようとするが、鹿野のモヤモヤは消えない。田中に代筆を頼み、お詫びの手紙を書く。みさきを、デートに誘ったのだ。 デートではバーベキューで楽しみ、たまたまかかった音楽で、はしゃぐみさき。(ブルーハーツの音楽を現アーティストがカバー) 音楽に興奮し、漏らす鹿野。そこから、又、みさきは鹿野ボラに参加する事になる…。

 鹿野さん、‘当時37歳’と言うシーンがあったが、大泉洋は、どう頑張っても30代には見えない。(現在47歳だそう) 兎に角、その印象が強く始まった物語。 実在の鹿野さんを車椅子と言う動けない身体、後に病状が悪化し、声帯にも危機が訪れ喋れなくなったりする身体を、見事な迄に演じている。 

30代でこの演技が出来る役者もなかなか居なかったのだろうか。 大泉洋自体が、色んな映画で大活躍し、TVのバラエティーでも人気ではあるが、大泉洋感が出てしまうので、こう言うコミカルな役は本当に似合っている。 そして、下ネタ、性の問題など、なかなかおおっぴらに出来ない演技をこの大泉さんなら、いとも簡単に演じる事が出来る。それ故のキャスティングか。(だが、何度も言う様だが、37歳には決して見えない)

ヒロインみさきを、今輝いてるとされる若手女優 高畑充希を起用。流石に、弱冠の変顔から明るい役どころではしゃぎ、自然と当時のみさきを演じている。 そして、その彼氏役たなかに、三浦春馬。ちょっと情けない様な役どころを演じている。

 実際の鹿野さんは、何度も病気で倒れるが、結婚も1回していたと経歴に載っていた。筋ジストロフィーとは、筋肉の筋が固まる硬くなる病気かなと思うが、調べてら、兎に角、遺伝も多いが、原因不明で、治療法も確立されてないそうだ。 

鹿野の母親も、「こんな身体に産んでしまって」と言うセリフがあるように、母親と、鹿野の間には、幼い頃からの格闘はあったものの、鹿野が自立出来る様になってから、厨二病の様を拗らせたまま、確執があったと、推測される。 終盤で、鹿野が両親よりも先に逝き、親に手紙で書いていることから、本当は母親への愛情が拗れたものとは、判る。 実際、自立するまでに、相当、苦労したのだろう。

 鹿野には、最初に何人かの信頼出来るボラが出来るまで、必死に公民館などでビラ配りをしたと劇中でも描かれているが、呼吸器をつける様になってからも、相当な人数のボラにより、生き延びた事が分かる。

 鹿野は相当な我儘と、みさきの目にも映った様に、劇場で観客もそう思ったろうが、鹿野の「ボラの気を引くのに必死だ。」と言うセリフに、本当は自分が、人間が弱いと分かった上で、気を引かせ、どうにか楽しくやりたい、元気で居たいのに必死である事が判る。

そう言うセリフも、大泉洋ならではの、名演であるが、実際に鹿野の様な人がいたら、考えものである。 だが、みさきと田中を仲直りさせたいが為に、自分の病状が悪化したと何度目かの嘘を言い、2人を再会させるシーンには、実際の鹿野も愛情深かったのではと、推測される。

 私自身も、両親と妹の病気や怪我の際の介助、祖母の介護を経験し、‘患者になると我儘になる’と言う事は、目の当たりにしている。健康は、お金で買えない。鹿野さん自身、周りからすれば、相当な人物だったと思う。

だが、それを支えるボランティアが、最終的に500人を超えた(エンドロールでの本人紹介の文より)との事から、相当な人柄だったとも思う。 其れを我儘と思うなら、入れ替わりが多いからと、思うだろうし、人柄と思うなら、24時間365日、誰かしら交代性の人数に相当するのには、当然と思うかも知れない。

 途中、主治医の先生に「いつでも、来なさい」と言われるシーンで、私は目頭が熱くなった。主治医役に鈴木京香さんだからと言うのと、無骨そうながらも、長年の主治医で、“家族の様”だと感じさせる温かみのあるセリフだと思ったからだ。さすが、鈴木京香。素敵だ。

 他にも、田中の父親役に佐藤浩一など、豪華俳優陣も出ているが、なかなか社会派な問題の映画だけに、有名な俳優ばかりと言うのは難しかったと思う。

詳しくは、ノンフィクションの本で、『こんな夜更けにバナナかよ 筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち』を読むべきだろう。大泉洋の名演に映画だけで良いかと言う気もするが。あとは、パンフレットなら、詳しく経歴書いてありました。(映画館でパンフレットだけ見本、見ました)

 伝えたかったのは、筋ジスの人への勇気と、実は鹿野の思いやりがある処と、障がい者への勇気や希望だろう。 残念ながら、私自身、介助者側の苦労が分かってしまうし、明るい事だけでは無いと思うので、この作品の評価は本当は避けたい。 星1〜5までなら、3だろう。

 身近な話しかも知れないし、今、特に病気を患い易いかも知れない環境で、菌が蔓延しているので、希望を持つ意味で、見れるかも知れない。 ただ、娯楽映画で軽く見る感じでは無いので、それなりの正常なモチベーションで見る作品かなと思う。

 
Is it a banana for this late night?(Japanese movie)

starring:YoOizumi

true story. Yo Oizumi starring. For the heroine, Mitsuki Takahata. Haruma Miura plays the heroine's boyfriend role. Directed by Satoshi Maeda, such as "Shall We Dance?"
 
STORY
Shikano, a muscular dystrophy, is 37 years old at the time. They are progressive and are forced to live in wheelchairs. Originally, it was severe and supposed to be a hospital life, but he hires many volunteers and lives an independent life. Medical student Tanaka (Haruma Miura) is also a volunteer. Misaki (Mitsuki Takahata), who is a lover, visits the site because it is hard to meet Mullet and medical students. When many female volunteers were at home and were assisting with bathing, Misaki was there, and Shikano thinks she might be a new volunteer. It started with a pretty misunderstanding, and from here, Misaki was involved and volunteered. Misaki, who was with the medical student Tanaka, will be watching the night at the night when the night volunteers can't come to the phone. @Misaki, who is sleepy at 2 pm ... Actually, measles was associated with me because I couldn't sleep much, but suddenly I had an appetite! "I want to eat a banana" Misaki doesn't want to be with Shizuka, so instead of Tanaka, she goes to buy a banana. At midnight, I ran around while I wasn't selling, and finally got it. Misaki came back and banged a banana! And put. "Banana! I bought it!" At that time, Shizuka liked Misaki, saying "It was so good!" 
Misaki said he was a student at the university's education department when he met Tanaka, but in reality, he is a waiter who is a waitress. I want Tanaka to have another mullet under Misaki. Then, to Shikanomoto. However, although Shikano likes Misaki, the behavior is very king-like! Buy the anger of Tomisaki. Shikano tries to watch an adult video next to Tanaka that night, but Shimoshino's misery does not disappear. Ask Tanaka to write a letter and write an apology letter. I invited Misaki to a date. On a date, I enjoyed barbecuing, and the music that happened to be happened to me. (The current artist covers the music of Blue Hearts) I'm excited about the music and have to leak it. From there, I will also participate in the Misaki Measles volunteer …

Impression
 Shikano-san, there was a scene called'37 'at the time, but Yoizumi doesn't look like he's in his thirties, no matter how hard he tries. (It seems that he is 47 years old now.) The story that the impression started strongly in the rabbit. The immovable body, who is called a real Shikashino-san, is called a wheelchair, and the body whose condition later deteriorates and the vocal cords are in danger and can no longer speak is performed wonderfully. I wonder if there weren't any actors who could perform this performance in their 30s. Oizumi himself has been very active in various movies and is popular in TV variety, but it gives a sense of Oizumi, so this comical role really suits. Then, Mr. Oizumi can easily perform performances that can not be easily done, such as lower material and sexual problems. Is it because of casting? (But I say it many times, but I never see it at 37) I myself have experienced the illness and injuries of my parents and younger sister, and the care of my grandmother, and I am witnessing that I become a selfish patient. Health cannot be bought with money. I think that Mr. Kano himself was a considerable person from the surroundings. However, I think that the number of volunteers who supported it eventually exceeded 500 (from the sentence of introduction of the person in the end roll), so I think that it was a considerable personality. If you think that it is selfish, you probably think that there are many replacements, and if you think it is personality, you may take it for 24 hours a day, 365 days a year, to correspond to the number of people who can take turns. What I wanted to convey would be the courage to the person with muscular dystrophy, the place where the measles were actually compassionate, and the courage and hope for people with disabilities. Unfortunately, I myself understand the hardships of the caregiver side, and I think that it is not just a bright thing, so I really want to avoid evaluating this work. If it is 1 to 5 stars, it will be 3.

 

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