劇場版『きのう何食べた?』感想

2021年作品

2021年作品。 大人気漫画 週刊モーニング連載漫画、原作よしながふみ“昨日何食べた?”のTVドラマを経て、待望の映画化。

 この作品、美味しそうな食事盛りだくさんの作品だけでなく、中年男性2人のゲイ生活というリアルな生活も描いている。

原作ファンには嬉しい、登場人物はほぼ出ているので、TVドラマから入ったファンのみならず、原作漫画ファンも納得作品だろう。

 ほぼほぼ客層は女性かつ、腐女子も多いので映画初見さんでは見辛い?かと思いきや、満員になるほど普通の日は入ってないので、構えて見る必要もない。

見たのはTOHOシネマズ渋谷。 あの、109(マルキュー)横の元はただの“東宝映画館”だった処。 此処でチラリと映画館周辺施設を紹介。(*よく夫が喫煙所探してるから)

TOHOシネマズ渋谷周辺の喫煙所

TOHOシネマズ渋谷と言えば上階と地下に映画館があり、喫煙所はこのTOHOシネマズが入ってるビル“渋東シネタワー”のレストランに分煙してるレストランが多々ある。

もしくは、渋谷駅近くに喫煙所がある。Googleマップ喫煙所で出ているが、駅真前にある。

丸を付けた処がTOHOシネマズ渋谷

さて、映画の感想を書こうかな…。 ストーリー知らない人でも、美味しそうな食べ物や同性愛に真面目に切り込む等間違いないストーリーに納得する一作だと思う。

 原作漫画連載当初からモーニングで読んでいたが、映画もドラマも原作も知らない人に一応、説明も書いてみます。

きのうなに食べた?人物紹介

筧士郎…主人公。シロウさんだが、愛称がシロさん。弁護士。 親健在。原作漫画だと、のちに両親はシロさんに支援してもらい、土地を売りホームに入るとか。 シロさんが同性愛者と知り、母は宗教に走った事もある。今はケンジの存在も認めてる。 映画では弁護士まだ所長ではないが、原作漫画だと所長退任後、事務所を引き継ぐ。

矢吹賢二…もう1人の主人公。シロさんの恋人。美容師。 実家も美容院。姉2人と母。父は浮気したりで失踪後に野垂れ死んだ。

原作漫画にケンジと父の話しが深掘りしてあり(父が久々に帰ってきたと思ったらケンジが背が高くなり父がビビった回)そのエピソードはドラマ化もされてない。

夜はタチ。(映画では触れられない)

筧久栄…シロさん母。

筧悟朗…シロさん父。

美江(ヨシエ)先生…シロさんの弁護士事務所女所長。映画ではリンゴをくれた人。 息子は修。息子嫁と上手くいってないよう。

修(オサム)先生…所長の息子。映画ではオサム先生の良いエピソード。 優しさもあるが気弱さもあるので、弱さが目立つと思うが、映画だと弁護士の真面目っぷりが出てる。

富永佳代子(カヨコさん)…シロさんの通うスーパーで出逢う。初対面からハッチャケてて、スイカを分けて食べる時に家に自分とシロさんしか居ない!と気付き叫び出す。

その事から弁護士の名刺とゲイを思わぬ形でカミングアウトする事になったシロさん。

映画でもはっちゃけ具合は出てるが、時短レシピを教えるスーパー主婦っぽい一面も。

家族は夫と娘。映画劇中では、カヨコに孫が出来るエピソード。 夫のテニススクールで小日向さんと出会い、シロさんに引き合わせる。

スーパーのオバちゃん…見た目は、原作漫画でもドラマでもそんなに老けてない。無口だが、常連のシロさんにお買い得情報を教えてくれる。親切な人。無口と無愛想でもあるが、今回の映画だと微笑んでる一面が!

小日向さん…カヨコさん経由で知り合ったゲイ。パートナーのジルベール(ワタルくん)にメロメロ。 見た目はムキムキ。芸能事務所に勤める。 筋肉質で、強面でドラマ版の役者は適役。

ジルベール(ワタルくん)…小日向さんのパートナー。トレーダー。 スナック菓子食べる割に炭水化物たくさん摂るのは気にしてる。〈劇中エピソード〉 ワタルくんて名前があるけど、あだ名はジルベール。小日向さんの中ではかの少女漫画のジルベールのようだから。

 登場人物の大体の紹介終わり。

さて。感想といきましょう。

劇場版『きのう、何食べた?』あらすじと感想

冒頭より、ケンジとシロさんが、今度のケンジの誕生日、何処に行く?との話し。

シロさんの提案で京都旅行に行く事になった。

 シロさんは、どちらかと言うとずっとゲイバレしたくないから、ケンジとの生活でも外でイチャイチャしたりも一切しない。

(*ようやく近所のスーパーで一緒に買い物くらいが精一杯)

 それなのにどうして、誕生日旅行なのか?おかしい…と勘繰るケンジ。

 しかも夜の夜景スポットをチェックしてたり、2人きりの竹林では手を繋いで歩いてくれたり…。

ケンジはシロさんが、体調が悪いのか…死ぬのかと疑い、心配し、だから節約してるシロさんが奮発して自分の誕生プレに京都旅行?と思う。

 美味しいご飯を食べ、ケンジの好きなサスペンスドラマの容疑者がよく告白するシーンの舞台にも訪れ、写真も一緒に撮ってもらい…。

不安が募り、高級旅館に戻った時にケンジは聞く。「シロさん、死ぬの?」

するとシロさんは、「まず、俺は死なない」と言いつつも、土下座をし、「ケンジ!すまん!」と言い出す。

シロさんは親に正月、今後ケンジを連れて帰るなと言われたと告げる。

とりあえず、肩を撫で下ろすケンジ。シロさんが、死ななくて良かった〜と。

 そこから、また楽しい京都旅行の続きが始まる。〈ここで、TVドラマのエンディング曲の時の様に2人の日常シーンでのオープニング。そしてタイトル〉

 いつもの日常だが、シロさんは職場の弁護士事務所で裁判員裁判をオサム先生のやる案件に巻き込まれる。

忙しい日々が続く中、ケンジは職場の美容院でいつもの様に三宅店長の浮気症の話しを同美容院でサロンを個室でやる奥さんが行った後に話したり。

田渕くんのモテ男ぷりはあるが彼女は年上で夢を追ってるなんて話しが出て、彼女が美容院に来たり。いつもぶりの生活。

 小日向さんの家の冷蔵庫が壊れて小日向さんとジルベールがシロさんの家に来てご飯作りにカヨコさん呼んだり。

 わちゃわちゃした日々の中でも、2人の平和はあり、相変わらずだったが…ケンジは職場で薄毛を言われ、気にし出す。

 シロさんの作るせっかくの美味しいご飯も手を出さず、シロさんがたまたま家の近所でケンジと田渕くんの帰り道を発見。

浮気を疑ったが、跡を付けるとケンジが病院に行ってるのを見かけ…ケンジが何処か悪いのか?とヤキモキ。

 ケンジに聞いてみると、ケンジこそ、病気ではなく薄毛外来に通ってると話す。

 そんなこんなで、2人のいつもの日常に少しのさざなみがありつつも、平和な2人の生活に戻ってく…。

 ザックリと今回の映画のあらすじを書いてみましたが、この後にまた、カヨコさんの孫が生まれたり、ジルベールが家出したり。

ケンジの失踪してた父が亡くなってお骨を取りに行き、実家に戻ったり。

裁判員裁判になる前に、オサム先生の熱い一面が見られたりと、忙しい日々は続いてました。そんな中で、2人の絆が試されるのか?と思う位、お互いの身体を心配したり勘ぐったり。

本当は素直に聞けば済む事を、大人になって相手が言ってくれるのを待ったりとちゃんと話さないまま日々が過ぎたり。

モヤモヤする日々もあったけど、その中で“食”は2人を繋いでくれる。 考えさせてもくれる。

ただ“美味しいだけ”ではない、幸せになれる美味しい食事を作ると言う意味。

時には、日常では健康に気を遣ったり。時にはパーティーみたく豪勢に作ったり。時には、正月には儀式の様な願いを込めたお節だったり。

食事を作る事、摂る事で、人間の健康も幸せもたくさん与えられる…。この作品自体、原作漫画では、日常ドラマよりはタイトル通り、食事を作る事を中心に進んでいく。

 この映画自体は、“食”よりドラマ性が中心かなと思った。 それは同性愛のパートナーについて真面目に取り組んでる作品だと思った。

客層的にはBL(ボーイズラブ)好きそうなかたが多かったけど、これは、同性愛をするパートナーがいるかたや、原作漫画の週刊モーニングを購読してるファンにも是非、見て欲しいです。

勿論、往年の原作ファンにはとても親しまれてるのもさながら、映画を見てると頭の中で2人の原作エピソードが流れ補完されます。

 此れは、本当に原作ファンにも嬉しい作りになっていて、嬉しい楽しい作品です。

ちなみに、BL的な表現はあまりありません。2人がイチャつくのを、毎回シロさんが回避すると言うか。

よく考えたら、原作漫画でも2人はあまりイチャつかず、寝るシーンもありませんね。性的な部分が垣間見えるとしたら、役者さんの色気が出てしまう時でしょうか。主にケンジ。

それでも、やはり原作者がBL寄りとは言え、大奥でも性描写の細かくよりは、人間ドラマ中心ですよね。この作品では、食もドラマも中心。

ただひたすら良いなと思うのはそんな原作寄りの映画だと言う事。

嬉しいのは原作の最新刊で“俺たち、歳とったな〜”と言うセリフがあり、そのセリフで映画をシメた時になんて監督は分かってるんだろうと思いました…。

とにかく、良かったです^_^ おススメの一本!

評価 :4.5/5。

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