ジブリ作品『思い出のマーニー』百合好きも納得の作品

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 公開当初、騒いでるジブリファンが居たので、何度も足を運ぼうと思ったが、そうもいかず。 だが、仕事の関係で重要なワンシーンを見る事が出来た。 そのシーンを繰り返し見る事になるのだが、内容全体は見てない。

 それから時を経て、金曜ロードショウを見たんだが、それで何回か見た。今年は、何度目のマーニーかと言うと、結局、2〜3回目だ。 この映画は、百合豚(ヲタク用語)には、堪らない。私は、百合豚かもしれない。 マーニーに、「貴女の事が大好き!」と言ってもらいたいもんだ。「私も好き!今まで会った女の子の中で1番好き!」(杏奈の返し)と、返したい。

 主人公ヒロイン・あんなは、自分を上手く表現出来ない女の子。絵ばかり描いている。里親の頼子の事を「おばちゃん」と言い、親子関係は上手くはいってなさそう。 喘息も気に、夏休みの間、里親の頼子の親戚の処へ行く。田舎の綺麗な空気、のんびりした暮らし、そして自由に絵が描ける環境。 景色も良く、だが、何故か懐かしい様な土地。 入江の古い屋敷に金髪の少女を見る。

 最初は、湿地帯の古い屋敷に見えた館。だが、時折、それは美しく夢か幻か現れる。 そうとは思わず、杏奈自身は、現実にあると思う。 お屋敷と、お屋敷に住む人々、綺麗な髪のマーニー。 マーニーに出会い、杏奈は、次第に惹かれていく…。

 そんな中、夏祭りに地元の子供達で、杏奈同じ年くらいの子と祭りに行くと誘いがある。 杏奈も浴衣を着て半ば強制的に出掛ける。その先には、親切にしてくれる地元の子達。だが、杏奈は慣れず、思わず1つ年上の信子に「太っちょ豚!」と、罵倒する。 それでも、一言言い返し、仲良くしようとする信子。それを振り切って逃げる杏奈。 悲しみで走った先でも、親戚も、受け止めてくれるし、会えばマーニーは、心を埋めてくれる。

 マーニーは、夢現の様な存在。美しさ無邪気さはあるものの、杏奈と違う環境で居ながら家族の’苦しみ’を共有出来る人。そして、あの、入江に行けば、湿地帯のあの、雰囲気と、舟に乗って現れるマーニーと。マーニーと話している内に、夢遊病の様に、現実に戻されたり、目が覚めればマーニーがいて、杏奈が居なくなってたと言ったり。 流石に杏奈も、疑問に思えど、深くは思わない。それほど、杏奈にとっては、現実的だ。 マーニーが、時々、「2人の事は秘密」と言う事にすら、何も思わない程に…秘密の共有者。

 だが、マーニーとすれ違い、会えなくなった。日差しの中、あのお屋敷には、メガネの女の子が。驚く事に、杏奈の事を、「貴女、マーニーでしょ!?」と、言う。 果たして、マーニーは、嘘か真か。

 タイムループ系と言う絶妙な技を盛り込んだ作品で、しかも女の子同士の世界を描くのは、ジブリで“借り暮らしのアリエティ”など、小説の原作を度々監督する、米林監督。 ‘女の子’の表現の中でも、監督作品の中で、思春期のモヤモヤやファンタジーを上手く表現出来てると言えよう。 この後の‘メアリと魔女の花’の作品も素敵である。

 さて、マーニーの正体は?と、思った処が、本当にクライマックス。誰なんだろう???と言う正体が、本当に最後まで疑問である。 頼子は里親だし、屋敷を描く久子さんと言う年配のかたも、違う。 ヒントは、杏奈の瞳の色だった。ブルーがかった瞳。それは、マーニーと似た色をしていた。そう、実は、マーニーの正体は、実の祖母。 マーニーに会っていた杏奈は、館と言う場所を起点に、タイムループしていたのだ。

 驚きの、衝撃が隠せないクライマックスであり、色んな疑問が、パーンと飛んだ瞬間である。 現屋敷に住むメガネの女の子とも、マーニーをキッカケに友達になれたり、絵を描くと言う共通の趣味の久子さんとは、マーニーとの話しが出来ると言う未来で終わる。 また、里親の頼子の事を、許せる、頼子とちゃんと話しが出来る事で、本当の家族になった。

 この映画のテーマは、ひと夏の秘密、タイムループ、よりも、“家族”なのかも知れない。 ジブリでありがちなテーマで、子供の成長物語…なのだ。

とにかく、マーニーが美人で可愛い。杏奈は、対極的にショートカットで、ボーイッシュ。 タイムループ系、百合。新しいジャンルだ!是非!不思議な物語をご覧あれ!星4.5。

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