『劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト』感想

2021年作品

2021年映画。邦画アニメ。概ね好評の映画版レヴュースタァライト。 TVアニメの総集編となる前作映画『少女歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』を見て、期待して行った。

総評としては、前作より面白くないに限る。

多分、熱狂的なファンからしたら、そんな感想述べたら怒られるとは思うんだけど。仕方ないよね。 個人の感想だもの。

それでは、思い出してあらすじを書いてみましょう。

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劇場版 少女歌劇レヴュースタァライトあらすじ

砂漠にトマトが1つ。

潰れて分解する。

砂漠に愛城華恋が1人。「何でこんな事に-」と、呟く。

塔が見える。そして、東京タワー。

華恋と親友の神楽ひかりが東京タワーに居て、華恋と対立する様な事を吐く。

それは夢か幻か。

“聖翔音楽学園”芸能を目指す学校で、神楽ひかりが抜けた学園の、寮に居る生徒は、みんな3年生になっていた。 新しい新入生100期生を迎え、案内をしようとする99期生の面々。

高校も卒業し進路を考えなければいけない99期生達。

進路を考える各々だが、その仲間たちの心の中には、穴が空いていた。

神楽ひかりの存在。

其れを思い出し、華恋は1番心を無くし進路も疎かである。

 ひかりと出会った頃を思い出しながら…。

他の99期生も、ひかりを案じつつ、99期生の寮生たちの熱い友情くらいの異空間での様な現実味の無い‘オーディション’の日々を思い出す。

思い出す日々に想いを馳せ、喧嘩の様な言い合いになってしまった香子。

翌日、学園で舞台を見に寮生達で向かっていた。

その電車が進む中、またおかしな空間へ。

帰ってきたのだ。あの‘オーディション’の空間へ…。

果たして、ひかりもオーディションに現れ、華恋と会えるのか?


劇場版 少女歌劇レヴュースタァライト感想

手法は、前作の続きの様であるが、ひかりとカレンの‘しがらみ’みたいになってるが、結局は…最初の華恋とひかりの戦いみたいなシーンは比喩表現。

最初に出るトマトは、華恋の表現。

ただ、最後まで見ると結局、2人が戦う決着などない。

 ひかりと華恋の出会いを遡って、幼馴染の回想シーンを絡めつつ進む物語。

確かに、幼き華恋とひかりは可愛い。

だが、今に生きる99期生はどうだろう。

99期生が2年生だった時に既にオーディションで戦っている、寮生全員。

だが、今回、無理矢理、また同じ様な理由で戦っている。

1人にしか掴めないスタァの星。

そのスタァ…ポジション0に付くために戦う。

 ただ、今回、キリンの望んでいたオーディションにもならなかったのでは?

なのに、戦った。

 キリンの存在も、謎のままに終わる。

電車に乗った時から、何度も世界をループしてきたナナが‘貴女は舞台の上?’と問いかけ、強い筈の他の仲間を叩き斬る。 

其れを経験したからこそ、またオーディションと言う舞台に引き上がる。

香子は双葉と戦い、ひかりもロンドンからオーディションに向かう。そして、ひかりVSまひる。

純奈VSナナ。真矢VSクロちゃん。

トーナメント制ではなく、各々の戦う理由で戦う。

結局それは、ひかりVS華恋を作る舞台を用意する為の理由に過ぎない。

其れも、舞台と分かっていても、陳腐だなと思う。

結局は、ひかりVS華恋と言うシーンもとりわけ盛り上がる展開も魅せない。

結局、2人は仲が良く、戦いも今回は、相手のマントのボタンを切ったら勝ちとかでもない。

何故、戦うのか?

99期生の熱く熱い日々のオーディションは、TVアニメの際、総集編の映画ロンド・ロンド・ロンド(以下ロロロ)の際も過ぎ去り、今回の新編の様な戦いは、以前の戦いよりもひかりが抜けロンドンに行ってしまった事で、“腑抜けてしまった”様だ。

其れを今回、思い出させる為の戦いだったと思う。

そして、今回は、みんなで戦い、その熱さを思い出した先に、学園を卒業した進路があると言う話し。 そんな…回りくどいと言うか。 オーディションを行う位、思い出さなきゃいけなかったのか。 思い出すべきひかりの象徴として、オーディションと言う形を触れただけなのか。見所は、絵とレヴューの音楽ではあるけど。

最初のふたかお。

双葉がいつもの様に、香子の側に居たくて勝手に決めた進路。香子のセクシーで艶やかなキャバ嬢姿が双葉のダンディー客を襲う。 そして2人の象徴をヤンキートラックの様な、デコトラで表現。 私に推しの香子のトラックに‘I’mアングリー’と書いてあり、いつも香子怒ってるなと思った。

まひかり。

まひるちゃん怖い。新の支配者はまひるちゃんかな?と言う位、まひるちゃんは強い。“ひかりちゃんのことを嫌いなんて演技だと言うけど、本音だと思う。

尺が短く感じた真矢クロ。

最初の将棋のシーンも良い。そこで終わらず2人、ちゃんと戦う。決着が付いても、2人はずっと戦うよ〜の意。

かれひか。

華恋がいつもひかりになんで?なんで戦うの?って言う。其れに決着付いても結局仲良い。

どちらかと言うと、舞台に上がってる2人だが,観客側でもあると言う意図があるのは、華恋はひかりのひかりは華恋の、観客になるのは怖かった。

それでも、お互いにファンであり、スタァを目指す役者であった。

 観客側であり、舞台女優である。其れは、分かる。 この物語もまた、観客側(映画の観客)を見て客観的な自分達の視点を描いた作品である。 そう言う作品は過去にも、映画では無いが、アニメ“ザンボッド3”や“マイトガイン”も触れている。 主演であり、他社である。

 さて、こうツラツラと酷評を書いて方が、よかった点もある。

クロちゃんが真矢に‘可愛い’と言い、華恋がひかりに‘美しい’と言う。

其れを、反芻する様に、本人も、“私はいつだって可愛い”、“私は綺麗だ”と言うセリフ。

聞いてて笑ってしまう。 良いね、このセリフ。

舞台女優は、誰しも思ってるものね。自意識過剰くらい、自分を褒めてあげられる存在じゃ無いといけないから。

 あと良かったのは、舞台の裏側で。舞台を演じてる裏側を観れる。その描きかた。

私も、イベント会社や、映画館の裏方をしてる経験から、あぁいう裏側を見るのは楽しい。

それ以上もそれ以外も感想が出ない。

考察を考えて感想を書いてる人がいるが、考察とかよりは、意味はあるけど中身あるのかな。

ただただ、大人になってしまった。

そこに到達する為に、ロロロと同じ事をしただけである。

そして、私は、スタリラ(少女歌劇レヴュースタァライトのアプリ。少女歌劇レヴュースタァライトリ・ライブの略)が大好きで、オリジナルストーリーがあるこのアプリを楽しみにしてやっている。だが、この映画でスタァライトが終わってしまう様な感じだと、もう…アニメ2期がやらない。

スタァライトは、TVアニメと劇場版2つで終わりになる。

 この映画で終わりを提示したにもの関わらず、アニメ2期を万が一するならさすがだと思うが。

本当に残念です、スタァライトが終わるのが。

そう言った意味でもこの映画は、評価低いです。

其れに、初見の人が見て解る内容ではないと思う。 

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