こころが叫びたがっているんだ 映画感想

 “あの花”以来の感動を求め、公開早々に訪れました。秩父が舞台。

『心が叫びたがってるんだ』あらすじ

成瀬純は、お山のお城に憧れていた。ジュン自体はお喋りな女の子。お城では毎夜行われてるであろう舞踏会と夢見つついたが、自分のパパをお城で見かけ、パパが王子様だったんだと思う。 ママに、「パパはママじゃないお姫様を連れて居た」と。 そこから、パパは出て行く時に「ジュンはお喋りだ」と伝えた…。 そこから、ジュンは話せなくなった。玉子の妖精も現れ、話すのお口チャックと言われた。

 時はすぎ、失語症のまま、高校生になったジュン。話そうとすると、お腹が痛くなる。 ある日、担任の先生に“地域ふれあい交流会”を任命される。 クラスのリーダーなつき、イケメンっぽいタクミ、野球が怪我で出来ないタサキ。ガチャガチャな4人が果たして、上手くいくのだろうか?そして、ジュンは喋れるのだろうか?

『心が叫びたがってるんだ』感想

“ここさけ”について、心は苦しくなりませんでしたか?

 〜私は、なりました。 失語症と言う苦しい状況。 なによりも、身内のお父さんのせい…。此れは、親族による、身から出たサビの筈が、毒親により、最後っ屁をかまされた事態です。

そこが、まず、冒頭から苦しいかな。 その後も、話したくても話せないジュンに、手を述べようとするタクミ。 ただ単に、タクミは、1番側にいた親切な男の子であり、失語症が始まってから、恋愛も成熟してないジュンにとっては、初恋の様なものだったと思う。 

タクミ自体は、イケメンポジションではない。 クラブもオタクっぽいものに入っているし。 それでも、ジュンにとっては、王子様だったんだ。 ここさけは、簡単に言えば、ジュンの成長物語だけど、もう高2。 甘くて酸っぱい青春ストーリーでありながら、涙を堪えて、闘っていく毎日の縮図なのかなとも思う。

 タクミが、鼻歌でハーモニーを刻むのも良かったし、タクミ自身、ナツキとのわだかまりが払拭出来て良かった。 田崎の野球部の後輩がファミレスで文句言うシーンにはハラハラしたけど、それキッカケで、ジュンも話せた。 そして、クラスの出し物が、ミュージカルに決まって、歌う事で、話せる事を見出せたジュン。

 なかなか、もどかしいながらも話しは進んでいき、悪い人なんて無いねと思う世界だが、クライマックスでジュンが、ぶっ壊す。 ただ、其れもハラハラしながらも………苦しいながらも、ちゃんとこの物語の風呂敷は閉じられるのか?と心配になったが、ちゃんと、団体円だった。

 全て良く終われた。話す事って大事だなと思えた一作。 

貴方も“心から叫んでみませんか?”話してみませんか?と言う作品でした。 楽曲も、知ってる音楽もあって良かったし、キャラデザの田中さん絵も、相変わらず可愛い。 ‘あの花’の優しさの様な色の絵。そして、監督と脚本も、‘あの花’から、変わらず。感動の一作。

 

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