サイレントホラーの傑作!映画『クワイエット・プレイス』(ネタバレ)感想

2018 年作品

『クワイエットプレイス』(2018年作品)。フジ深夜ミッドナイトアートシアター地上波やっと見た…。

クワイエットプレイス2のプロモーションとして地上波やるかな?とは思っていた。

旦那さんが録画してくれてたので、強制的に見た。

クワイエットプレイス2前の『クワイエットプレイス』あらすじと感想を此処に!

『クワイエット・プレイス』あらすじ

“音を立てると”何者かに襲われてしまう世界。

もうこの世界には、アボット一家しかいないのかも知れないと思える程の世界…。

静寂が世界を包み、アボット一家は最新の注意を払い、裸足で移動していた。

歩いて築いてきた一家はバックパックを背負い荒れ果てた街を移動する。

その中に、‘オト’は立てられない。

たまに骨を休めようと降り立った街で、薬を入手し、飲みながら旅を続ける。

その中で、長女リーガン(小学生中高学年?)が聴覚障害の様で、日常的に手話で会話をしていたので言葉を立てず、この世界を生きていけたのだろう。両親はもちろんの事こと、長男マーカス(小学校低学年)ももう長女に合わせて手話は出来た。

次男ボー(幼稚園位?)はまだ、この生活には慣れない好奇心旺盛。 街に立ち寄った時に、‘オトの鳴るオモチャ’(飛行機のオモチャ)を見つけ、手に取る。

リーガンはボーに、其れを持って行ってはダメだとジェスチャー。 父リーも母イヴリンも驚愕。手話でキツく注意し、オモチャの電池を出す。 そして、また旅を続けようと歩き出す。

リーガンはボーに、ナイショでね…と、オモチャを渡しウィンクする。

街を抜け、森を行く一家。父は橋を渡ろうとする時に、長男を抱えいる。

1番後ろを歩いていたボーはあろうことか、オモチャのスイッチを入れる………。

途端に静寂が壊される。

鳴り響く、カナキリの様な飛行機のオモチャのオト………!

マズい…!リーガンは驚愕し動けない。母イヴリンも其れは同じであった。リーは、駆け寄ろうとするが…其れよりもなによりも光速の如く怪物が次男を襲う!!!その怪物…知的生命体は視覚をもたない、頭が全て聴覚でモノを捕らえるエイリアンの形をしていた。

家族は叫び声を抑えて…。

悲しみを乗り越えて、生き延びた家族。

その後。

ある土地に居を構えた一家。

母は妊娠していた。

是からも恐怖に覚え、しかし生きようとする一家。

長女リーガンは、次男ボーを亡くしたのは自分の責任だと思い、心を閉ざしている。

父リーはそんなリーガンを思い、自作で補聴器を作る。

この、オトの出せない世界でも、自然な滝の轟音には、知的生命体は攻撃を仕掛けないので、自然の轟音の中では声を出せる。掻き消される話しが出来るならや、いつか話せる時が来るとリーは補聴器を今日も試行錯誤で作るのだった…。

果たして、アボット一家は知的生命体をどう対処して生きるのか。

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『クワイエット・プレイス』評価・感想

『クワイエット・プレイス」海外と日本の評価

まず、日本での評価は低い。何故だろう…。B級映画のカテゴリーに入りそうだが、現地アメリカでは評価が高い様だ。

実際、アメリカの評価サイト『Rotten Tomatoes』で確認してみたら高評価だ。(このサイトは自動で日本語変換もしてくれた) 評価をザッと見たら、緊張感が凄い等が多かった。緊張感故の怖さと、ろう者(聴覚障害者)への現実の差別問題と照らし合わせて…考えた時に、この非現実的な物語がろう者の実際の旅(生きかた)そのものと重ねていたりの評価。

確かに、“ろう者が生きていくには大変困難な世の中である人生そのもので、怪物としての比喩表現と家族と闘っていく物語”として大きく捕らえると、ホラー映画も真っ青くらいに全然違った意味合いに見えてくるだろう。 後は、演出家や監督(主演の父親役と兼任)にも目を向けての評価が加わり、高評価だと思う。

(ただこのサイトで、古参のホラー評価1位が死霊館なので、あまりアテにならないのでは?とも思ってしまうが。)


それに対し、日本の評価サイトでは、『映画.com』では、評価3.2。

Amazonプライム』の評価は3.3。

Filmarks映画』の評価で3.4。

〜日本での評価が酷いのが低予算映画に対するバッシングなのだろうか? 映画への酷評が出演者が少ない事に対するモノだったら、近年の低予算でも面白かった映画(日本だと…『カメ止め』とか?海外なら『ブレアウィッチプロジェクト』『第9地区』とか?)は皆面白くないカテゴリーになってしまう?

 評価内容を見てみると、あんまり感想長文ではなくて『面白くない』『現実的じゃない』等多かった。………結構な割合で『現実的じゃない』と評価してる人いるけど、ホラーだし知的生命体出てる時点でファンタジーだし。そんなね、現実の参考を求めて映画見に来るんじゃないよ。映画は、夢や希望を謳ってるし、ホラーは怖がらせるのがメインなんだから。

ただ、日本でも、高評価もある。こぞって、『クワイエット・プレイス2』前の予習として見るのに見た人も多いし、VOD(ビデオオンデマンド)で見てる人が多いね。

いや…タブレット端末やスマホで見るより、こう言うTV地上波の時やTVに繋げて大画面で見ないと…ホラーは怖くないのでは?やはり、ホラーはリアルタイムで見るに限るけど、B級過ぎるホラー映画を映画館で見た時には、金返せと言いたくなるしなぁ。

ただ、VODで見る人が圧倒的に多いんだろうなと感想を読んで思ったけど。TVサイズで見て欲しい。ホラーは。

『クワイエット・プレイス』感想

映画館スタッフ時代に、フロアで映画の序盤と中盤と終盤を必ずチェックで見ていた。其れと、ストアでは、パンフレットを熟読した。(たまにお客さんに内容聞かれるので)

パンフレットも併せて感動出来る部分が、このクワイエットプレイスは、監督兼役者がお父さんリー・アボット役のジョン・クラシンスキー。 妻役イブリーは、エミリー・ブラントこの夫婦役2人は、共に実際の夫婦だ。 コレだけでも凄い。

夫婦で役者。実生活でも家に帰っても、一緒。

また、長女リーガン役には、ミリセント・シモンズ。この子は、実際にろう者だ。

ろう者役には、実際のろう者を起用して、演じる事を指導するよりもを習う事が多いだろう。

ただ、耳が聞こえなくても普段は補聴器なのだろうか?この映画を撮るにあたってアメリカ手話を習ったとWikipediaには書いてあったが。 シモンズについては、アメリカ生まれでこの映画以外にもドラマも出ている様だが、詳しくは分からない。

アメリカの農家等で撮影されたこの映画は、やはり実際に極力音を立てずに制作されたらしい。

静かさの中で、実際の音を収録している。

また、出演者が家族とこの物語の始まるキッカケの怪物が現れるまでの触りと中盤に出てくる老人だけだが、知的生命体を回避する為に巨大なセットを作ったであろう努力が垣間見える。

冒頭の森…今の地に拠点を構えるまでの道のりの森とかの自然のロケ地はお金かかってないだろうけど。 家を構えた巨大な土地の、知的生命体避けの仕掛け。それに、とうもろこしの回収した容器?に子供が落ちてしまうのに、とうもろこしを約20t農家に頼んだらしい。 若干はお金がかかっているだろう。 

知的生命体に関しては、デザインがエイリアンっぽいけど、視覚がない事から、頭全部聴覚を吸収するデザインが新しく見える。

知的生命体のデザインもさることながら、手話での会話しか無いかと思ったら、最終戦辺りのお父さんがヤられるシーンには流石に大声を出したり。赤ちゃんが産まれる際には、大きな声を出さずにはおえないけど、此方は近いにネグラを移した事+お母さんイヴリンが医師であろう事で、赤ちゃんを産んでからの処置も出来てるし、鳴き声は酸素吸入機みたいなマスク?で抑えていた。

 また、このクワイエットプレイスの表紙になってるイヴリンの口を押さえてるシーンは大声どころか、気絶しそうな程のイヴリンへの衝撃があるが…イヴリンは必死に声を押し殺している。

其れで無くても、イヴリンはこの時、懐妊していて間もなく出産だったのでその痛みに比べたら…いや、もう赤ちゃん産まれるまでバスタブで血だらけなんだ。その絵面だけで気絶しそうになる。

〜という事で、そのシーンの外国版ポスターを置いておこう。

このシーンも驚愕だが、このポスターだけで、メインの日本版ポスターよりもよほど恐ろしい。

クワイエット…静かに プレイス…場所。静かにしなければいけない場所と謳ってる様に、静かにしなきゃ、死ぬ。

対処方法?

無さそうに見えたが、最後の最後に解決しそうになる。

『此処から始まる物語…』と言う様な“続く”と言う引きも良いかも。

其れは2が今始まる前提だから、そう思えるけど、1だけ見てその終わりかたを見てると、え…?B級映画の極みじゃん(続かないのに続く?)と思うだろう。

お父さんが死ぬとは思わなかった。死んでどうするんだ…と。

主役と思ってたから。 ただ、お母さんイヴリンが主役らしいよ。

映画のポスターもイヴリンだし、今作『クワイエットプレイス2』もイヴリン始まりっぽいし。

旦那さん(監督)が1で退出(死ぬ)なんてね、早いよとも思うけど、主演を誰かハッキリする為なんだろうね。

途中の生きてた老人には、ビックリした…。もう、ほかに生きてる人が居ないとも思ったから、助け合って暮らしていくのかと思ったら、奥さんであろうお婆さんが死んで大声を出した処に居合わせてしまうんだけど。

名前なんて名乗ってる暇もないその老人役の人の顔芸というか。一瞬の登場なのに、表情が忘れられないほどである。あの印象的な老人は誰だったのか…。

この映画は、『ゲットアウト』や『ドント・ブリーズ』を参考に作られてるだけあって、評価でやはり比べられたりするけど、私はどちらも見てない。(夫は流石にホラー好きで確かどちらも見たらしい)

ちなみに私も、多くの評価にある様に、この映画はの感想は、現実のろう者と社会の縮図の様に思えた。

モンスターを描いているが、モンスターはこの優しく無い社会なのかもしれない。

 この映画は…見ると。見てる途中でも、ずっと無口になってしまった。息を飲むのはもちろんの事こと、現実にあのモンスターがやって来るわけでもないのに。妙な緊張感で、映画の主人公達と同じく息をのみ、話を閉ざした。

なかなか…面白い展開ではなかろうか。

なんだかんだ言っても、このホラー映画の星評価にするなら、やはり、3.5なのではないだろうか。くだらなくはない。面白いと言うか、ずっと緊張感が漂う。

そして、やはりホラー映画ぽい終わりかただな〜とも思うが、モンスターのデザインが斬新的。星3ではないし、2.5でも無いよね。星3.5はつけたい。

 

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