ミッドサマー感想【ネタバレ・考察】コニーが重要人物?

映画

池袋ヒューマックスにて、鑑賞。 朝イチから、ホラーを見る人なんてと神経を疑ってたが、自分もまさか、朝イチからホラーを、見る事になるとは。 

 まず、見るキッカケになったのが、この作品のアリ監督の長編初監督作品“ヘレディタリー”を去年、見たからだ。 

 アリ監督自体、この長編作品からしか、存じてない。彼が、今まで作った短編作品は、あまり日本公開にもなってはいない為も、あるが。 

ヘレディタリー自体は、怖くもあり、恐ろしくもあり、終わりかたが、駄作ともとれる。そんな、作品だった。 

そして、このホラー映画だが、ある程度の知識を、要する映画だと言う事。要しなくても、後に調べたくなると言う事。

人対人と、外国では幽霊よりも悪魔が信じられてるのか、その“悪魔”の予備知識があると楽しめる。

悪魔の中でも、上級悪魔から中級、下級といると思うが、その中でヘレディタリー自体は、‘ペイモン’と言う悪魔の話しだ。最初は、悪魔に関係してないであろう処から始まるし、悪魔より異様な気もする親の職業の‘人形師’。その気持ち悪さで成り立ってる場面から、始まる。 

 ヘレディタリーっぽい怖さで恐らく始まるだろうと、思った。 いや、だが、このミッドサマー自体が、ヘレディタリー的では無い。

明るい。

ホラーファンの中で爆発的に流行り、そして、祝祭の行事がインスタ映えなどとされる事から一般人も見て、公開から、流行る事になったのも、その“明るさ”からだ。

その時、2月の初旬〜中頃にはパンフレットは売り切れ続出。 ホラー映画にて、パンフレットが売り切れたりは、稀だから、増刷等は考えてなかった筈。 私も映画館のストア担当として何度も売った。

そして、始まった三連休で、更にパンフレットは品薄になった…此れでは、いかん!とまだ、映画を見る日程決まってないのに、パンフレットだけ先に、手に取り、熟読してましまった。 結果、オチを全て知る。

そんな頭のまま、ミッドサマーを見る。まずは、重要だとされる絵から始まった。 そう、祝祭を伝える村のイラスト。

それなんだが、よくある映画のタイトル前の風景から始まるシーンが多いが、この最初のシーンを見逃したら、ちょっと損した気分になるろう。 まぁ、この絵はのちのち、祝祭の始まる時などに出てくるが、このオープニングほど、大きな画面では見れないかもしれない。

この村のメインイラストね。オープニングのシーンにピッタリだし、左から時系列に物語を表す。

 冒頭、主人公ダニーは、妹から不審なメールを受け取る。“双極性障害”(躁鬱病)の妹…親を連れて逝ってしまうと言うニュアンスのメール。

最初、この双極性障害が字面で分からなく、何で心配な病気なのか、分からなかった。躁鬱病は、友達に居た。躁と鬱の時の差が激しい。故に、このダニーは重症な鬱の時を、心配していたんだろう。

 ダニーの心配とは裏腹に、恋人クリスチャンに電話した時に、とてもダニーを構ってられない様な言いかたで電話に出た。面倒くさそうに、友達と遊んでと言うか薬でもやっているかの様に、電話に出た。

主人公ダニーは、このメインポスターの女性。現役女子大生と言う設定の、大人の女性だ。

ダニーは、クリスチャンの心無い返事を頼りに、“大丈夫”と返事をする。 だが、そんなのは、気休めにしか過ぎず、結局はダニーの妹は、両親を、連れて一家心中に及ぶ。 

 その最初のシーンは、気持ち悪さは無いのだけども、やはり、異常である。 ガスを吸って逝くのが、何処ぞからガスを引いてガスマスクを固めて亡くなるのだけど。妹は、ガスを直接吸ってるせいで、パンパンに顔が腫れている。

その頃、クリスチャンは、大学仲間達と、ダニーと別れたい旨を話していた。1年前から考えていたと。そんな中、また、ダニーから電話がかかってくる。 仲間は出ないで良いとジェスチャーや邪魔するが、電話に出る。

いつもと違うダニーの様子…「NO!NO!NO!NO!!!!!!!」ダニーの悲痛な、叫び。

ダニーは、悲しみに沈み、流石のクリスチャンも、ダニーを抱きしめる。 此処から、始まるダニーの物語。 

とても、冷静になれない中、普通に振る舞おうとするダニー。クリスチャンのパーティーについていき、クリスチャンの仲良い大学友達(と共に、ダニーの同級生でもあるが)と話す。 

そう、クリスチャンが、黙って、仲間の1人のペレの故郷にハメをはずしに行くのを、そこで知るのだ。 

ダニーは恋人なのに何も知らなかった事で怒る。 そして、クリスチャンと2人になった時に、クリスチャンは、止む無く、ダニーを祭りに誘うのだ。 多分、傷心の中で旅行などに来ないと思ってたクリスチャンを余所に、ダニーは行きたいと言う。

 此処までは、妹の突然死の気持ち悪さ位しかないが、クリスチャンの仲間の元へ改めて、ダニーが訪れるシーンで、ペレは、敢えて祝祭の写真を見せ、ダニーを大切そうに見つめる。

 そして、ペレも、両親が亡くなった事があると、ダニーにお悔やみを言うが、ダニーはトイレに行き、発狂を抑える。

 そして、場面転換、飛行機の中のトイレ。 まさかの、場面転換のやりかたと、その後、飛行機の激しい乱気流。

 村に着くまでに、空港から車で走らせていくが、途中の村の看板が出るまで、画面が逆さまになる。 コレって、他の検証サイトによると、“昼夜逆転”や“此処で世界は変わる”意味があるらしい。

 確かに…そんなに読んで無かったな意味を。 結構、普通に画面が逆さや斜めはある事なのかなと思った。他の映画やらの演出ではある事かなと。

ただ、この村の特徴は、‘太陽が常にある’(夜が訪れない世界)と言う事なので、昼夜逆転の世界の意味での場面転換は分かる。

 村に着く手前に、着いた。そして、その先は、歩きだからと、少し小休憩的に休んでいる村の人々と、祝祭へ向かう外部の人々。 

ダニー達も、薬でトリップする様に、勧められるが、ダニーは1度は断る。やはり、そんな気分では無い。ことある毎に、やはり両親を思い出す。

だが、‘今’生きてる恋人のクリスチャンが、目の前で困れば、少し変わろうと、すぐ気持ちを立て直す。 クスリをすぐには出来ないものの、クスリのキノコ入りの紅茶を飲む。 トリップして、自分の足が、草に同化する様な感じ。 

………そして、時は絶ち過ぎて、いつの間にか夜の21時になってはいたが、やはり昼間の様な太陽が注ぐ草原。

 そして、村に向かう。

みんな、村で待ってるよ!

この、宗教的な服装。真っ白な服を着て迎える祝祭らしい。 そう言えば、私の同僚はブラジル人のハーフの人で、昔、正月には真っ白い服装をすると言っていたので、確かにそういう村も実際にありそう。 

この映画自体は、北欧の本当の祝祭を捩ったオリジナルの話しだから。

色とりどりのイラストや服装は、この映画の特徴。 それ故、インスタ映えしそうと話題になった作品なのである。だが、ホラー。

 楽しそうに始まるのに、此れが、地獄の始まりだった! 何っも、楽しそう♪な感じではないです。もう、その先、精神に入り込む気持ち悪さしか無い。 

そりゃ、最初は村で歓迎されるし、村の人々も迎えてくれるから、映画の観客をも迎えてくれそうな、外国人の訪問に人々は踊りや音楽で出迎えてくれた。 

この村に着く手前には、黄色い花が少しずつ咲いていて、村に着く頃には、咲き乱れてる花々の中、村が見えてくるのだが、此処のシーンは、オズの魔法使いのリスペクト部分らしい。

 村人の服装も、踊りも、音楽もだが、集落の大きな寝泊りする場所の中にも、宗教的な絵で溢れている。

ただ、0〜19歳まで、集団で寝泊りする家なので、赤ちゃんの泣き声が終始、響いているのだが。 そこは、気にならない様に、大人達はクスリを飲まされたり飲んだりするんだ。 ここから、ミッドサマー考察の始まり。

村の収益 

村の出身、ペレが言う様に、革製品?やらの創作物。そして、クスリ…が収益になり、村を運営してるそう。

祝祭

90年に1度の祝祭。おめでたい日であり、其処で女王が決まると言う。 ただ、この女王制度だが、前の女王が亡くなっても、お祭りによって決まるんだよね?娘が継ぐでは、ダメなのか? まぁ、兎に角、“9”と言う数字が要になってるので、そう言ってるんだけど…。

数字

〜という訳で、9と言う数字。 そう言えば、最初から、この数字、絡んでたかも…。 

村に到着してクスリをやった後に「今何時だ?」「夜の9時だ」から、始まってたかも。 祝祭の周期は、90年毎だし。祭りは、9日間。

あとは、村の大きな家で生活する場所が、0歳〜9縛り毎の家なのだ。72歳(7+2→9)を過ぎる事はなく、その歳になると、生まれ変わりを信じ、亡くなる。 

 悪魔の数字と言えば、もっぱら‘13’の気がするが。いや、13も絡んでるらしい。女王になったダニーを運ぶ人数、クリスチャンと結ばれる娘の周りの人数が、やはり悪魔の数字だったわ。 

 ちなみに、私が気づいたのは(勘違いかもだが)歴代の女王の写真が一瞬、飾ってあったシーンで、過去の写真の枚数が 19だったと思う。90年に1度、19人もの女王だと、歴史を感じる。

クスリ

様々なクスリだが、ダニーが最初に飲んだのは、キノコ紅茶(に入れられたクスリ…キノコが一種の毒キノコのクスリかも?)。その後、タバコを蒸す感じの巻きタバコの様なクスリや、草をすり潰して飲み物に混ぜるクスリがあった。 どれも元は草なんですね…。

昼夜逆転で長い

これはもう、世界が昼夜逆転で、長く見える。ストーリーがゆっくり見えて、明るい世界が続く。(そう謳われてたが、ホラーらしく暗いシーンもある) 

この手法が、兎に角、精神面に入る気持ち悪さだ。長く、ドロドロと、気持ちに入り込んでくる。 長く思えるが、映画開始1時間以内で村には、到着してる。 

この作品を見た人は、とてもとても、この映画を長い様に感じたろう。 画面が明るいし、主人公ダニーの気持ち毎、入り込んでる様で居た堪れないから。もう、おいそれと、観客はダニーになってる。成り切ってしまったが為に、気持ち悪さと怠さが続く映画です。

美術

色んなサイトで書いてあるので、今更、書く必要も無いが、兎に角、デザインが細かい。パンフレットにも、書いてあるが、美術スタッフが、細かい所まで作り込んだそう。 

そして、物語の暗示の様に、ダニーの家には熊と少女の絵が飾られてたのは、注目した。この時から、ダニーの結末は、分かってたんだよね。 

あと、パンフレットで補足がある様に、ホルガの村の前身が、ヴァイキング族らしく、その時代では、熊が精力や強い象徴とされて、熊の身包み剥いで着て戦ってた絵も有名な国もある(神話?)ので、マジで、熊の絵は可愛いと見えるが、恐ろしい。

 北欧に、同じ様な祝祭があると言うが、メインポールを立てられてると言う祭り。あの、メインポールって、形からして、男性器だよな。 そして、メインポールの下で踊る女性が、グルグル丸い形は、女性器を表してる。

そそりたつ棒が、男性のイチモツで、下の2つの丸が睾丸を表してますね。

ミッドサマー感想まとめ

 さてさて、もう、充分過ぎる程、感情が揺さぶられる“気持ち悪い”と書きましたが、そんな映画です。

アリ監督らしく、サブリミナル効果で、妹の顔を表したり、私利私欲と言うか、自分の失恋を元に書いた作品なので、私情かよ?って部分が入ってるので、もう、終わりかたは、お分かりですね?バッドエンドでは無い様になってる。 

作中、カニバリズム(人肉を喰う)とグロい自殺、口から出る悪魔の様な黒い霧etc…と、書いたらキリがないのですが、前作ヘレディタリーと比べると、人の手が沢山入ったホラーになってますよね。規模がデカくなってるし、感情が多い。 

そんなもんです。コレからの作品も、アリ監督に期待して、出資する人が多くなれば、此れは伝説の作品の一環でしかありません。 

 私が、単に‘気持ち悪い’と言うより…見た人は、複雑な気持ちでしょう。特にホラー慣れしてない人はね。 

 1番、驚いたのは、ウチの旦那さんが、ペレの村ホルガは最初から、ダニーを女王に迎えるべく(もしくは、外部の人間も女王になりかねないと思って)両親を殺害したのかもしれないと言う見解。

そして、人の斜め上を行き過ぎる、『実はこの物語自体が、‘夢’と言うか、ダニーの死後の世界だったかもしれない』(解説…ダニーが飛行機に乗った時から乱気流ではなく、実は死んでた説)と言う見解が、もうホラー漬けの人生で斜め上から遥かに更に斜め上過ぎて読み解いた旦那さんを流石だと思いました。 

 この映画自体の考察は、パンフレット読めば大体載ってるので、パンフを、事前に読む事はおススメしません。

最後の最後まで、載ってるので、オチが見えてしまいます。あと、公式ホームページに、不思議な見解のページがあるので、其処に乗ってます。変な作品。 気持ち悪かったので、星4ですね。

Midsommar(USA-Sweden collaboration)【Japan R designation (under 16 years old)ver.】

STORY Danny receives a suspicious email from her sister. A nuance mail saying that my sister with “bipolar disorder” (manic-depressive illness) will die with her parents. At first, I didn’t understand what this bipolar disorder was, and I didn’t know what was the worrying disease. Manic depression was with a friend. The difference between manic and depressed is severe. So this Danny would have been worried about the times of severe depression. Despite my concern about Danny, when I called my lover Christian, I answered by saying that I couldn’t hold Danny. It seemed awkward to answer the phone as if I was playing with a friend or doing medicine. Danny replies, “Okay,” relying on Christian’s heartfelt reply. However, that was just a rest, and eventually Danny’s sister took her parents with him to the whole family. Although the first scene is not unpleasant, it is still abnormal. The place where you breathe gas and die is because you draw gas from somewhere and harden your gas mask to die. My sister has a swollen face because she sucks gas directly. Around that time, Christian was talking to his college colleagues that he wanted to break up with Danny. I was thinking about it a year ago. Meanwhile, Danny calls again. Gestures and obstructs that no one should come out, but answers the phone. Danny’s unusual appearance … “NO! NO! NO! NO !!!!!!!!” Danny’s sorrowful scream. Danny sank in sorrow, and the fluent Christian embraced Danny. The story of Danny starting from here. Danny tries to behave normally while he can’t stay calm. Follow the Christian party and talk to Christian’s good friends (along with Danny’s classmates). Yes, I know there is a Christian silently going to get rid of one of his fellow Pele’s hometowns. Danny gets angry because she didn’t know anything even though she was a lover. Then, when he and the two become Christians, Christians constantly invite Danny to the festival. Maybe, Danny says she wants to go to Christians who are out of heart because they don’t want to travel. So far, my sister’s sudden death is only awkward, but in the scene where Danny visits again with a Christian companion, Pele dares to show a photo of the festival and stares at Danny with great care. And Pele also regrets Danny when his parents have died, but Danny goes to the bathroom and suppresses madness. And then the scene change, the toilet on the plane. According to the situation of the scene change, and then the intense turbulence of the plane. I arrived before I reached the village. And after that, the people in the village who are taking a break for a while and the people outside to go to the festival because they are walking. Danny and his friends are advised to trip with medicine, but Danny refuses once. After all, I don’t feel that way. Every time I remember my parents. However, a lover Christian who is alive now, if he is in trouble before his eyes, immediately regains his feelings for a little change. Although I can’t make a medicine immediately, I drink tea with mushrooms. It feels like your feet are assimilated into grass after a trip. ………… And, even though it was 21:00 pm at night, the time was too fast, but the grassland where the sun pours like the daytime.

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