劇場版『少女歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』感想

2020年作品

2020年作品。TVアニメ 少女歌劇レヴュースタァライトの総集編。“再生産総集編”と言う題もある。面白いので見るべきとお勧めしたい作品。

TVアニメを見てない人でも楽しめます。

再生産総集編『少女☆歌劇レヴュースタァライト ロンド・ロンド・ロンド』

ロンドロンドロンドの解釈

TVシリーズ“少女歌劇レヴュースタァライト”の総集編。副題‘ロンド’は、回旋曲。 回旋の意味は、くるくる回る…つまり、繰り返す事。 ロンドロンドロンドは、私の解釈では、廻って繰り返す。それは、この映画でのヒロインの1人、“おおばなな”の‘繰り返し’を示している。

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「ロンドロンドロンド」あらすじ

『聖翔音楽学園』、演劇学校。 其処の生徒9人の物語。 ヒロインは、9人共にであるが、‘あいじょうかれん’が冒頭、オーディションの舞台に向かう格好へと変身し、“みんなをスタァライトしちゃいます”と言う決め台詞で始まる。 

同時に’おおばなな‘意味深なシーンもある。 この物語は、学園の99期生の生徒たちが巻き込まれる世界。学園の地下で繰り返される’オーディション‘と言う謎の演舞にキリンがオーディションを仕切る世界。 

スタァライトとは、戯曲でありこの学園の生徒にとっても大切な演目である。そのスタァライトの輝きを繰り返したいと願うのがおおばななこと、ばなな。

スタァライトの輝きを追いスタァに幼なじみでなりたいのがカレンと、転校してくるひかり。 9人の少女は、何故、オーディションに選ばれたのか?そして、オーディションの先には………? 


『ロンドロンドロンド』感想 TVアニメとの違い

 初見の人には、ロンドロンドロンド単体で見ただけでは、判らないだろうなと思う作品。TVアニメを見ていないと感情移入出来辛いのもある。 

映画としての完結はある意味してるが、ばなな主体で話が進み、ばななが終盤、‘終わった後のTVシリーズに続きがある’と言うニュアンスで終わる。そして、新作の劇場版へ続く。

 さて、この物語は、あくまでばなな目線の話になってしまうと、主人公の、愛城華恋はどうなんだと言う映画版総集編。 華恋自体、オーディションに飛び込む変身シーンから始まるし、ヒロインは9人であるが。

 全体的な感想としては、所々、泣けた。何故かと言うと、TVアニメを見ていれば、9人の中でもペアを織りなすような関係性の2人の対決シーンには、思うところがあるからだ。

特に私の推しの香子は、日舞をしていてより、舞台でキラメキたいとこの学園に幼なじみの双葉と入る。双葉は、香子を追う側ではなく、同時にキラメキを追って学園に入ったし、香子に負けないと言う。 

香子は、双葉に負けても良いよと言うフリをするけど、双葉が本当に見たいのは自分のキラメキより、やはり香子のキラメキを求めてるし、香子も魅せてあげたいと語るシーン。泣く。

 また、最終オーディションで天堂真矢とクロディーヌVS華恋とひかりのペアのシーンで、クロディーヌが負けた真矢を見て「天堂真矢は負けてない」(昔からの憧れで負けてはいけない と)と嘆くシーンも、ジンとクる。

 まひるちゃんは通常運転だし、ばななは、真矢に問われつつも答えず、タイムループし、どんどん強くなっていく。

 何が面白いって、新曲(エンディングテーマ)そして舞台の特製のタイトルが増えた?TVアニメには無い面白さと言えよう。  普段、このアニメを題材とした別作品の様なゲームアプリをしているが、そのゲームにも、映画版の曲は出ていない。 新たな一面を魅せてくれ、最後に次のステージへ(新作の劇場版へ)連れてくれる魅せかたは流石であった。 ただ、「スタァライトは悲劇」と言うように、悲劇の場面が痛々しい。

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 何度も見たい作品かは、置いといて(私自身、TVアニメを全部倍速で見たので)総集編として、新たな(ばなな視点の)一面を加え進んでいく映画は、初見には少し分からない点もあるが、まずまず面白い作品だと思う。 

 TVアニメだとキャラクター同士の仲の良さが際立って解るのが、あだ名で呼び合う事でもあったが、ばなな視点のこの映画は、他のキャラクター同士のあだ名が出てこない。

クロディーヌの事をクロちゃんや、メガネの純那ちゃんの事をじゅんじゅんと呼ぶシーンは省かれている。むしろ、省かれて正解のなのは、映画単体作品として見た時に、あだ名で呼ぶと分からなくなるからだと思う。 

 また、TVアニメでばななは、俳優科でありながら、裏方作業が合ってると言い、そちらの作業にほぼ参加で、TVアニメ後半辺りまで表舞台に出てこない。

オーディションに参加してないが(裏では参加していた)、アニメのOP、EDには出ているし、冒頭‘9人の少女の物語’と言っていたので、途中に、転校生にひかりちゃん入れて8人主体だと気付いた時に、ばななもオーディションや表舞台にいづれ出るだろうとは、アニメを見ながら予測はしていた。 

それが、表舞台に出た途端、ばななが1番最強説が立証されるであろうタイムループ。納得の強さでありながら、タイムループが湾曲したのが、ひかりちゃんが転校してきたからと、思っていたら、愛城華恋がオーディションに参加したからだと気付く。 

ただ、ばなながずっとずっとタイムループを繰り返してきた時は、7人で戦ってきた事になる。 

それに、オーディション主催者の‘キリン’とは何なのか?明かされないまま、TVも終わるし、映画でも解決はしていない。 いや、キリンがタイムループの手助けを出来る力があるオーディションと言う異空間の神様的な存在だと言うのは、ファンタジーとして突っ込む処では無いかもしれないが。

 歌にも舞台にも、そして華恋を送り出すみんなのシーンにも、1つ1つ丁寧に解説や感想を書くべきだろうか? 何度も見るかは分からないので、好きなシーンを。 

舞台は、天堂真矢のスワンの舞台が好きで、このスワンは、天堂真矢という、親もサラブレットな真矢に相応しい優雅さを象徴する白鳥の舞台が良い。 そして、ゲームにも、そのスワンは天堂真矢の誕生日にも登場するので、思い出深い。 

まひるちゃんの野球好きと言う設定を表しつつ、コミカルなイラストで華恋を追っていく舞台も好きだし、じゅんじゅんのメガネの舞台もTVから変わらず覚えている。 歌は、断然、VSばなな戦でひかりちゃんの「会いたかったよ…」と歌うRE:CREATEが好きだし、大画面でみもりんの美声が聞けるのに感動! そして、天堂真矢 誇りと驕りも富田さんの美声が最高です。

 映画版………初見の感想的には、星4かな。悲劇のシーンが一瞬映るが、そんな血塗れの舞台少女達を見たくないと言うのが本音です。

次回の劇場版へ、今回の映画のばななの台詞やシーンがどう伏線になっているかも楽しみです。 いずれ、レンタル開始で見たら、また感想を書きますね。

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