完全なる飼育ー愛の40日ー感想

2001年作品

GYAO無料配信作品。R15+。

実際の誘拐事件、1965年に起きた実在の誘拐事件・女子高生籠の鳥事件を元に書かれた小説の映画化。第二弾。 まぁ、第一弾もこんな感じだったと思われる。 きっと、そう。AVじゃないと言うが、ほぼAVという感じ。 実際の誘拐犯も洋画のコレクターの影響だったと言われてるが、法を犯す犯罪、女性に対する洗脳、暴力は許せない作品。 暇つぶしにもならない、ただただ気持ちの悪い作品。 公開当初は、竹中直人主演で話題になったのでしょうが。

『完全なる飼育ー愛の40日ーあらすじ

 川をいつも見ている女性が、橋の上に見える。その、いつもと同じ場所、時間に見える女性を、心理カウセラーの赤井は自分のオフィスから見ていた。 ある日、また同じ女性が居たが、川へのポチャンと言う音と共に消えた。 赤井はオフィスから飛び出し、その女性を見に行く。

 すると、その女性は、川に飛び降りていなかった。 赤井は、何となくその儚げな?何処か頼りない女性を見て、話しかける。「いつも、此処にいますよね?」

 その女性は、唐突に「私の…パパになってくれませんか?」と言う。 赤井は、“其れには応えられない。(性的な事は出来ない)。が、話しなら聞ける〜と、自分のオフィスに誘う。

 睡眠療法の様な、灯がついたり、消えたりする部屋の中で、その女性・ハルカは昔の事を話し出す。

 晴香が高校生の頃。“UFOが迎えに来てくれるのでは無いか?”と信じて、空を毎日見上げていた。 河原でいつも、空を見上げていると、たまに不審な車がはるかの後ろに居た。

 ある日、天候の悪い中、人通りの少ない帰り道を歩いてるはるか。 すると、不審な車が近付いてきて…後ろからはるかは捕まれ、目を覆われ、刃物を突きつけられた感覚があった。 歩け!と言われ、車に押し込まれる。 はるかは、見知らぬ男に捕まったのだ。

 目隠しをされたまま、歩かされ、アパートの一室で、目隠しを取られた。 やはり、はるかとは、面識の無い男だった。 暴れようものなら、刃物で脅してくる。 男は、はるかを最初は乱暴に犯そうとしたものの、怯え暴れ、助けを求めるはるかに嫌われたく無いと思い、はるかの口枷を解いた。

 何度か謝りの姿勢を示し、名前は?と、はるかに問う。 乱暴にしないからと宥めると、はるかも、従い、名前を素直に言う。 

 “写真を撮らせてくれ”と、はるかの意気消沈して、承諾もしてないような姿を、フィルムに収める。そして、名前と日付を書き、そのインスタントカメラで撮った写真を壁に貼る。 

簀巻きにされたまま、昼間を過ごすはるか。トイレも行けず、ご飯も食べれない。 彼が帰ると、ご飯が与えられる。 後に、トイレは、洗面器を置いていかれたが、そんな日々が続いた。 隣の住人は昼にいるのが音で分かったので、スマキにされたはるかは、足で壁を蹴って、助けを求めていた。 口には相変わらず口枷があり、声は出せないが。 時には、新聞配達員が、其処の住人を訪ねてやってくる。「住川さん、いませんか?」とドンドン叩く。 

はるかは、助けを求めるが、気付かれない。 ある時、住川は、昼間早めに帰宅した時に、はるかが、壁を足で蹴っているのを見て、激怒。 拘束も厳しくなると思ったが…。はるかに嫌われたくない、どうしたら良いか、キミを愛してると、はるかに言う。 

 相変わらず、拘束はされるし、夜に体重を計られ、写真を撮られ、日々の記録の様に壁に写真を貼られる。 そんな中でも、住川は、変わらないが、はるかは家に常に帰りたいと思っているが、住川の情けなくもはるかに嫌われたく無いと嘆いたり、甘いものを買ってきたりの姿勢に、少しずつ、要求を言う様になる。 簀巻きから、手錠と口枷と首輪で繋がれた状態になり、やがて、食べ物を要求したり、住川が買ってきたワンピースに袖を通して、他の服もと要望を言ったり。 その内、身体もタライで洗われながらも、暮らす毎日に、はるかも、慣れてきた。 洗脳の様に、いや、洗脳で、このヒトしか、自分を育てられないと思い、住川が拘束しなくても、家から出ない選択をはるかは取るようになった。

 ある夜、住川の同僚の女性が訪ねてくると、ヤキモチを、焼くはるか。 その時、はるかは、身体を許してしまうと言う判断をし、其処から、愛欲の日々も続くのであった…。 果たして、はるかは、洗脳を解き、家に戻れるのか………?

『完全なる飼育ー愛の40日ー』感想

 結局、洗脳である。 弱さに漬け込む非道な様子を、見てきたかの様に描く作品。 実は、この作品は、2作目のシリーズものだそうだ。 確かに、こう言う映画が出た時に、話題になったかもしれない。  いや、ただ、私が女性であるから、そんな作品名が響いてこなかったと思うが、それでも、この強烈なタイトルには、聞き覚えがあった。

 レンタル店で見ても、女性が借りるような作品では無いだろうと言うパッケージと、卑猥な印象しかなかった。 ただ、今回、ちょうど20年前の作品を、しかも2作目をまぁ、よくも無料配信動画アプリのGYAOでやったな〜2作目をと、思って見てみた。

 まぁ…本当にAVの劣化版だよな。 女性だけど、やはり、映画が好きだから、何でもジャンル問わず見るから、見てみたけど。 性の問題は、自分がパートナーと関わる以上、外せない事なので、参考になるなら無い関わらなく、見る媒体の1つだと思う。 女性がAV堂々とレンタルしたりもしないのは、男性視点が大きいからだと思うけど、こう言う映画を見ても、やはり、誘拐して言うこと聞かせようとは、低俗で残酷で、自分の視点でしかモノを考えられないオトコだろうなぁと思う。 そう言う、痴女みたいな女もいるかもしれない。 けれど、やはり、根本的に考える事が違うと思われる。 

 この作品自体、実際の誘拐事件を、元にして、小説を書き上げたそうだが、ルポみたいな感じでもある様だ。原作者の松田 美智子は松田優作の元奥さん。『完全なる飼育』以前は、犯罪のノンフィクション作家をしていたので、この作品も、誘拐犯に取材した経緯があるが、松田名義のWikipediaではなく、新潟少女監禁事件でのWikipediaに書いてある。

 ただ、この作品のシリーズ6作目が、事件と同内容であり、シリーズのこの他5作は、新潟の事件が元になった小説が、原案の映画という事である。

 この事件当時、確かに、テレビのニュースは、騒いでいた。約10年…9年と数ヶ月もの間、少女は誘拐され、監禁されて居た。  ニュースでも、報道が色々憶測を立てており、当時のニュースを見てても、概要が入ってこなかった覚えがある。


其れを元に、作ったノンフィクションばりの小説が原作であるが、タイトルが“飼育”になっているし、小説の通り、高校生誘拐が題材になっているので、ある意味、調教の様な、AV的な要素を狙ってリリースされたモノだと思う。 ちなみに、DVDパッケージのタイトル(レンタル店で見た)も、‘実際にあった新潟事件を参考にした’みたいな事が書かれている。

 実家の事件が、小学生誘拐→監禁であり、犯人は9年間と数ヶ月、下の階に居る母親に気付かれずに少女わ、監禁してたし、母親にもDVをしていた。 小説のは元にはしてるが、年齢など設定から、監禁を飼育に置き換えるなど、全然違う内容ではある。


この映画は、AVの劣化版と思う様に、R指定であるが、そこ迄激しいエロシーンはない。 ないものの、この2作目には、ヒロインの若い身体がたわわに出ている。 まぁ、もう若い身体って感じ。 綺麗な身体を採用したんでしょうね。 演技は本当に下手でした。此れは、唯一演技が上手い竹中直人との対比なのだろうか。 

よく、こう言う作品があると、犯罪に繋がる説がある。 だが、こう言う作品があるからこそ、犯罪に繋がらず抑制になると言う考えかたもある。 ただ、犯罪のヒントになるなら、こう言う作品自体、作らなきゃ良いと思う。AVも同じ様には言われてる、昔から。 ただ、今回の小説、事件を起こした犯人は、映画コレクターを模範にしたとか言われて無かったかな。 他の事件だったかは、思い出せないが。 ようは、残虐な作品を作りすぎるべきではないと思っている。模倣犯が出てくるから。


また、この元の事件では、洗脳の如く、誘拐された子供に執拗に罵倒し、殴る蹴る暴行、スタンガンでの暴行。 それ故に心身共に衰弱し、言う事を聞かざる負えなかった。また、被害者は、自身で立てなくなる程の体力だったそうで。 加害者が留守の時、“逃げようと思えば逃げれたのでは?”と言うマスコミいっぱい居たけど、洗脳の恐ろしいところは、そう言う事を考える能力を奪うところにある。

 私の母が、看護師だったが、最期の病院は、60過ぎて精神病院で勉強したいと入ったのだが、看護師でも鬱になるし、悲惨な患者さんの話しも聞いた。 個人情報漏洩にはならない位の範囲で、家族にだけ2、3の話しを聞いた事がある。 それだけでも、凄まじい状況なので、こう言う事件の犯人は、精神的に欠如している自己愛激しい人も多いのだと推測される。 また、被害者の女の子も、そう言う弱った精神状態に陥ると共に、洗脳されている。 元の事件を調べれば調べるほど、頭がおかしくなる。


それはそうと、この映画への評価は低い。 演技がやはり、よくないので、見るのをお勧めはしない。 暇潰しの映画。

評価 :1/5。

 

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