『竜とそばかすの姫』(ネタバレ)感想

2021年作品

2021年作品。細田守最新作。レンタル。

竜とそばかすの姫…劇場に見に行こうと思ったが叶わず!時を経て、見る事が出来ました。

まんま、美女と野獣だろうなという物語に見えたけど…。リスペクトを受け作ったんだろうか。

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『竜とそばかすの姫』あらすじ

田舎に住むスズは何も変わらない…だけど憧れの女の子になりたいとも思っていた。幼い頃に母を亡くし、心に傷を負って歌えなくなったスズ。 仮想世界“U(ユー)”では、変われるかもと思った。同級生の憧れのルカちゃんの容姿でアバターを作り、キャンセルしようとも思ったが、自分と同じソバカスだけは同じ。アバター登録を進めていった。

声帯・身体をスキャンし、顔だけ憧れの女の子のまま、仮想空間へ。そこでは、誰もが仮の姿であり、出来ない事が出来る気がし、歌ってみた。 最初は、無理と思った歌も、仮想のアバターベルなら、歌える。

  ベルの歌声に、一部、批判もあったし、有名アバターが否定したものの、ベルの歌声は大多数の人には支持を得た。フォロワー数も増えて、ベルは一躍時の人に。

 スズの好きな幼馴染しのぶくんに、自分がベルだと何度となく打ち明けようとする。

仮想空間に行けば、ベルは人気者。 だが、秩序を壊す輩もいても警察がいない仮想世界では、抗戦的な野獣の様なリュウが、ベルのコンサートを荒らす様に現れた。

 Uの自警団達は、リュウを捕まえにくる。

容姿は怖いが、何か気になる存在のリュウを気にかけるベル。 ベルの正体を知る友達のヒロちゃんにも解らないキモチ…。

 スズは、しのぶくんに、ベルと打ち明けられるか…リュウの正体は誰なのか?

外国映画評価サイトIMDbより画像↑

『竜とそばかすの姫』感想

サマーウォーズほどの疾走感はない。 結構…いやかなり、声優さんが素人多すぎて上手くない。普通の人たちを意識しすぎにしても、この現実っぽい物語で救われる勢もいるのだろうか。

 コロナ禍にあって、上手くいかないと絶望的な世の中に、一輪のウタヒメと言うバラを添えたかったであろう監督作品。

アニメを普段見ない人や、子供には受けたかもしれないが…。 確かにベル(スズ)役の中村佳穂はシンガーソングライターとして一流であり、上手い。でも、声優としては…上手いとは言えない。

高音だけに、やたら叫ぶシーンが耳につく。 結構、やかましいと思われるタイプだろう。

 しのぶくんには、成田凌。カミシンには染谷将太、ルカちゃんにはティナ、オバ様がたも皆、女優さん。リュウはタケル。…引っ張っていく声優さんがいなさすぎる。

唯一、自警団のジャスティンが森川さんだし、他のモブ扱いに宮野真守もスズの母に島本須美さんもいるけども。 誰が、この安定しない声の人たちで、良いと思ったんだろう。

 リュウも中身は子供…正体は囚われの子供達。 スズとの距離が離れてるのに、クライマックスまで命はあったし、真剣なスズを見て、最後はスズにDVはしなかった…。

 アレさ、ネットに一度でも流れると、スズ達みたいな特定した遠い人よりも、都内(川崎と大田区の間の場所)で虐待したリュウのお父さん家の特定班は必ずいるから…。スズが何時間もかかるよりも、特定班に先に暴かれると思うんだけど。

 クライマックスでは、サマーウォーズみたいに応援してくれる“みんな”なんていないし、現実はこんなもんだと言うのを、観客に叩きつけている。

 それで…どうなんだろう。ヒロイン鈴(ベル)は竜よりも、片思いのしのぶくんに…しのぶくんとくっつくんだろうなとか、そう言う考察はいくらでも出来る。夢ではなく、妄想をとっちたかせる世界観だとは思うけど、面白いかって言われると…。

 処でタイトルの‘竜’とは、何故難しい“龍”と言う漢字じゃないんだろうか。多分、中の人が子供だから“竜”の字をと思ったのかな。

 あと小さな田舎町?だからって、ベルの歌声が鈴だろうなってオバさまがたにバレちゃってるし、あまつさえ大好きな片思いのしのぶくんにバレてる…。

 外国の評価読んでたら“一貫性がない”と書いてたけど、確かに言い得て妙。 仮想世界と現実世界、今現在、アバター空間がある世界はネット上にあるが、映画『アバター』後から、全く浸透しないし、仮想世界で有名な場所の一個だけってのはないよね。

没頭し辛い…要はシンクロしない、感情移入出来ないから、観客に何を提示してるのか解らないんだよね。細田守作品と言えば、アニメのウソの世界を見せられてるだけと言うのは、前からあるとは思うんだけど。

 どうだろうな…感激も感謝もなかった。楽しくないと言えば嘘になるけど、面白いかと言えば、暇つぶしの子供向け作品なのかなとは思わざるおえない。

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『竜とそばかすの姫』国内外評価

海外の英語の評価サイトで、IMDbでの『竜とそばかすの姫』の評価は、7.1/10

rotten tomatoesでの『竜とそばかすの姫』の評価は、まぁまぁな評価…(中の上かな)

日本での評価サイトFilmarksでの『竜とそばかすの姫』の評価は、3.5/5

KINENOTEでの『竜とそばかすの姫』の評価は、74.5/100

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